こんにちは。千祥院、園田恵子です。
今年の立春は2月3日でした。なんでも1897年以来、124年ぶりなのだそうです。
へえ~~、と思ってふと暦で2月3日のところを見たら、「立春 23時59分」と書かれていました。
暦というのは「官報」に沿って作られるのですが、この時間は計算によって出されています。つまり、あと1分遅かったらやはり今年も立春は2月4日だったというわけですね。
そういうわけで、ほぼ本日から「辛丑」の年が始まりました。
あちらこちらで「風の時代…」と言われていますが、これはどうもインドの五行「地水火風空」からきているようです。
令和3年の干支の干にあたる辛は、陰の金性にあたり、インドの五行では「風」が金性にあたります。
金性は「動乱」を意味します。昨年(令和2年)は「庚子」の年でこれも陽の金性で、更に3年続いた異常干支の最後の年でしたので、その動乱ぶりは大変なものでした。(60年に一度のこの年は過去にも大変な動乱の年となっています)
コロナに始まり、五輪が延期となり、外出時は要マスクが当たり前となり、季節感を楽しむ機会も奪われ、経済的な不安を抱えた方も多く、そしてそれらのストレスは何も解消されることなく一年が終わりました。
今年は陰の金性の年と申し上げました。陰の年は地震が多いと言います。
因みに10年前の「辛卯」、2011年に東日本大震災がありました。
東京直下型はいつ来てもおかしくないと言われて久しいので、備えておくことに越したことはありません。今年は殊に、ということですね。
「丑」ですが、これは糸偏を付けると「紐」という字になります。
紐でまとめる……ある意味、まとめのような年になります。
月で言えば「1月」で、今日から2月の寅月になりますので、終わったばかりですね。
さて、その1月はどんなことが起きたでしょう。
直近では、自民党や公明党の政治家数名が、国民に外出自粛を要請している中で銀座のクラブなどに深夜までいたことが発覚し、離党又は辞任に追い込まれました。
他方で、ご高齢の政治家の方々、例えば二階さんや森さんに批判が集まり、政治家の世界も若返らなければ…という声も多く聞かれるようになりました。
これらが2020年の【まとめ】と言ったらちょっとお粗末かもしれませんが、算命学的には、知るべきは知って改革につながる、ということなのでしょう。
金性には「淘汰」という意味もあります。今年の一年で、問題のあるもの、必要のないものが浮き彫りになり、それを淘汰していく、そして次の寅の年は鬼門にあたりますので、様々な変化のある中で明るさが見えてくる、季節は春です。
そんなふうになってくれるといいな、と思います。
インドの五行には高さがあって「風」は「空」の次に高いところに位置します。
それによってインドのカースト制度が作られたのですが、園田的にはいつも言っている「心の次元の高さ」と見たいと思います。
横線にしがみついてばかりでは、見えるものも見えません。
ちょっと空を見上げて風を感じたら、違う景色も見えるのではないでしょうか。
改めて……今年も精進してまいります。
令和3年も「千祥院」をどうぞよろしくお願いいたします。(*^^*)💖