想定法の中に2か所ほど項目が見られる「天南星」。
これは十二大従星中、3番目に強い星で「青年の時代」の星、点数は10点です。
もちろん、基礎編でもお勉強しますし、それほど飛躍しすぎているわけではない理論が想定法にも書かれているのですが、この星を持つ方の生き方って、難しいんだろうな~…って、改めて思ってしまうのがこの項目です。
まず、天南星は「土用」の十二支から誕生する十二大従星です。
土用は雑気であり、すべての気を含んでいるので柔軟な対応……つまり、本来の才能、能力から外れた生き方を選択したとしても、意外と粘り強く生きることができます。
ある意味、純粋に生きられないのが土性から生まれる星の特徴でもあるのです。
一方で、この星は、若さの代表であって「一途に生きる」星であるとも言えます。
はい、ここに最大の矛盾があるわけです。
人生の若い段階では多面性を見せ、自分の可能性を極大に思って行動し、宿命が示唆する才能、能力ではない世界に強引に前進していくことがあります。
ところが、それでは運をつかむことができないのです。それでも若さの天南星特有の勢いで突き進み……結果、大きな挫折を味わうことになります。
天南星にはこの「大きな挫折」が必須である、と言っているのです。
挫折から再び這い上がるときに自らの能力と才能に一致する見事な生き方ができると……
ところがね、天南星というのは、一応身強の星なのですが、実は日干の根っこがなくても出てくるケースがあるのです。
根っこがないと、挫折から這い上がるのは大変なわけです。
それでも天南星には「大きな挫折」が必要だと言っているわけですから、挫折を喜び、それはさておき、なんとかその苦しみから這い上がっていただきたい…と思うのです。
う~~ん、ややこしい………
算命学をお勉強していると、あちらこちらに「矛盾」が見つかります。
人間は、そう単純ではないということの裏付けでもあるのでしょう。
こうして自然の神様は、人間に試練という、心の次元を上げるチャンスを下さっているのかもしれませんね。(*^^*)