園田's LIFE

坂本龍一さんの宿命、算命学で…

2023/04/04

先月(2023年3月)28日、坂本龍一さんがあの世に召されました。

71歳でした。

 

算命学で拝見すると、この方は「冬の土用の壬(海、太湖を意味する)」です。

一年で一番寒い季節の水性なので、温かみがないと凍ったままとなってしまいます。ですから座下の丁火は間違いなくこの方にとって守護神で、これは「妻」となります。

 

ところがこの「丁」はとても弱く、火源である年支の「乙」が更にありがたいのですが、位相法によって土性に変化してしまうこともあり、これもエネルギーは最弱です。

水源の辛金は多過で、熱気の少ない宿命をより冷たいものとしています。

そして壬水を強め、たった一つの乙がエネルギーの放出先となり、それが陽占人体図の調舒星です。

強い水の、唯一の放出先ですから、この芸術性はほとばしるような勢いがあります。

 

調舒星は「完全洩気」‥‥意味合いとしては、芸術性、音楽性、優れた感性の伝達等々‥‥‥‥

そしてこの宿命の才能となっているのもこの調舒星です。

玉堂星との水火の激突の葛藤の末にこの方の芸術性が世間に放出されていくために、それは間違いなく本物で、誰でもが生み出せるものではありませんでした。

大運を見ると、54歳から10年間その調舒星が回っていました。

葛藤はさらに強くなり、破も相まって表面穏やかでも、まず他の方には理解されない苦しみは大きかったと推測します。

そんな中で素晴らしい音楽が、それゆえに生まれてきたのでしょう。

2023年3月、月は乙卯…54歳から表出していた乙未と大半会です。

亡くなられた28日は乙酉、月と日で納音です。

 

やっと調舒星が終わりを告げました。

理解されにくいご自分自身との戦いの中で創造された最高の音楽が、多くの場面で沢山の方に感動を与えました。

 

この方は、そんなお役目(調舒星)でこの世に生を受けたのでしょう。

で、その納音の日に、そのお役目が解かれてあちらの世界にいらしたのだと、算命学が語ってくれているように思います。

 

そんなことじゃないんだよ‥‥って、そんな簡単にわからないでよって‥‥、難しいご本人の声が聞こえてくるような‥‥‥(*^^*)

 

ともかく素敵な音楽をたくさんたくさん残してくださいました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

合掌

 

 

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