連休中、映画「オッペンハイマー」を視て参りました。
3時間にわたる大作でしたが、いろんな意味で飽きることはありませんでした。
J・ロバート・オッペンハイマーは、アメリカ合衆国の理論物理学者。
第二次世界大戦中のロスアラモス国立研究所の初代所長としてマンハッタン計画を主導し、卓抜なリーダーシップで原子爆弾開発の指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られています。
映画を視ながら、彼の思考の深さ、心の揺れ、心の強弱…などを場面場面で感じました。
それをどうしても算命学を透して想像してしまうのが園田の常。
きっとどこかに「破」の存在があるはず…とか、
分離条件の多い方なのだろう…とか、
「濁」の質は少ないんじゃないか…とか、
帰り道、ずっとそんなことを考えていました。
そして答合わせ‥‥
宿命には戌―辰の対冲が二つ。
そして辰―辰の自刑。
やはり分離条件のみの方です。
丙(本人)の根っこは戌の中に「丁」がありますが、二重の対冲でかなり弱くなってしまっています。
従って心は弱く、周囲に振り回されやすいと考えます。
土多土旺ですから、天干の甲が守護神、それが陽占人体図の頭に龍高星として存在しています。
その龍高星は4つの鳳閣星と水火のぶつかり合い、剋多で間違いなくこの方の才能となっています。
龍高星は習得本能の陽で、体験経験から学ぶ知恵。故に本物の創造性ともなります。
物理学者として優秀であった所以ですね。
常に心が揺れる、心の葛藤が大きい‥‥「破」の存在がどこかにあったのでは‥‥‥
と探してみましたら、ありました!
wikiに次のような記述がありました。
「1942年には原子爆弾開発を目指すマンハッタン計画が開始される。1943年、オッペンハイマーはロスアラモス国立研究所の初代所長に任命され、原爆製造研究チームを主導した。彼らのグループは世界で最初の原爆を開発し、ニューメキシコでの核実験(『トリニティ実験』と呼ばれている)の後、大日本帝国の広島市・長崎市に投下されることになった。」
そう、彼がロスアラモス国立研究所の所長に任命されたのが1943年。
それは39歳、彼の天中殺の年であり、そこに「破」の存在がありました。
原爆との関わりが始まった年が天中殺の年ならば自身の考えの及ばぬ方向へことが運んでしまう恐れがあります。
そしてその心の動揺、葛藤はどんなに大きかったことでしょう。
亡くなった年を調べてみましたら、同じく、庫気刑、破の条件である天中殺の未の年でした。
なぜこのようなお役目に生まれたのか‥‥
63歳で人生の幕が下りたことが一つの神さまからのメッセージと捉えるならば
時代が、宿命通りに生きることを許さなかったのかもしれません。