塩沼亮潤(大阿闍梨)「毎日が小さな修行」より
「親が子に与えられる最も大切な財産は、親の生きる姿ではないでしょうか」
そう、算命学的に考えると、親の生きざまは必ず子供に影響はするのです。
ところが、必ずしも一般的にいう親らしい親……つまり子供のためになることならなんでもさせてあげたい、そして何でもしてあげられるような親が、その子にとって良い影響をもたらすというわけではありません。
例えば、「親中殺」を持っている子供なら親との縁を薄くした方がよい…ということになっています。
理屈はそうなのですが、そんな宿命で生まれていても親と子が依存しあっているケースは少なくなく、その場合、宿命中殺の未消化となって決して良い関係とはなりません。そして、算命学からすれば、それは子供の側が運勢的に親の犠牲となっている姿なのです。
そんなこともあり、「親が子に与えられる最も大切な財産は、親の生きる姿………」という文面に、大いに考えさせられてしまいました。
算命学での「宿命通りに生きる」こと、本当に大切なことなんです。
人は「自然」に生かされています。その「自然」を、算命学は「神」としています。
自然(神)の声を、素直に聞くことのできる心を持つことができますように………