園田's LIFE

銀座和光前に立ち続けた僧侶、崇英さん逝く

2021/01/24

「東京・銀座で托鉢を続け、東日本大震災の被災地で死者を弔い続けた一人の僧侶が、新型コロナウイルス感染症で亡くなった。66歳。「まだ、どこからか現れそうだけど―」。その精力的に動く姿を知る人は、突然の死に衝撃を受けている。」―― 東京新聞より ――

「銀座・和光本館前の地下鉄出入り口の外壁。「この場所に立ち続けたとても優しく、美しい人 僧侶崇英しゅうえい 2021年1月18日永眠」と紙に記されている。その下には花束。亡くなった望月崇英さん=世田谷区=はここで托鉢を続けた。」

「変化に富む生涯だった。都内の私立高を卒業、ミュージシャンを目指しニューヨークへ。夢かなわず、日本人歌手のレコーディング場所を探したり、日本向けに古着を買い付けたりと約20年、米国で暮らした。
 帰国後は、バイク冒険家の風間深志しんじさん(70)=東京都小平市=の助手として、南極大陸でのベースキャンプ設営やパリ・ダカール・ラリーを経験。その後、アルバイト先の古着店で知り合った僧侶に促されて高野山で修行、僧籍を得た。」
今朝この記事を見たときから、この方、どういう宿命をされてたのか気になって気になって、ずっと生年月日を探してたんですが、わかりませんでした。
でも園田なりに算命学に沿って星を想像してみたいと思います。
だって変化に富みすぎてますでしょ。
きっとこういう方にはまず、龍高星があったと思います。
行きたいところに行ってみる。やりたいことはやってみる。そしてそこに、利害損得のにおいも感じさせないのだとしたら、戌亥天中殺なのかなあ……、そうして天馳星なんかもあったんじゃないかと。
「僧侶になると聞いた時は驚いた。人の苦しみを救い、生きがいのある生活を目指したのだろう」と、ご友人の方が話しておられました。
僧堂に入る、というのはそう簡単なことではありません。
現実に生きることが、本当に苦しかったのでしょう。ご自分の居場所が見つからなかったかもしれません。
「生きる」というのは決して現実から離れることはできないのですが、精神世界に身を置いたことでご自分自身が救われたのではないかと思います。
誰かのために、何かのために……
「最後の托鉢は昨年12月26日。「何回か来てくれているおばあさんが、財布から小銭をざらざらと鉢に入れてくれた。続けて1万円札を5枚。財布を空にして、にこにこしている。お金以上に、救われることに巡り合ったんだね」」
周囲の方に惜しまれて、この方は旅経ちました。
……ということは、もう少し未来があったことを示しています。
暑い時も寒い時も銀座に立たれて、今でも一か月に一度は東北に足を運んでいらしたとのこと。
人の価値は決して寿命では測れません。
良い人生であったと思いながらあの世に旅経たれたことを願っています。
心より心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
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